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■研究内容 |
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High-Performance Computing (HPC), 超高速ルータ,スイッチを実現する光インターコネクション
〜 Tb/sスループットに挑む
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インターネットトラフィックの爆発的な増大,ならびに,プロセッサーの処理速度の向上に伴い,特に計算機の最高峰とも言える High-Performance
Computing(HPC)などのバックプレーンや,ボード間,さらには,プロセッサなどのチップ間・内インターコネクションの高速化要求が高まってきています.しかしながら,信号伝送速度や消費電力(power
dissipation)、実装密度など、電気インターコネクションの技術的な障壁が大きくなりつつあります。一方,Fiber To The Home (FTTH)の普及により,各家庭にまで光回線が敷設され,光通信技術は,入手可能な技術となってきました.
このような背景のもと,ルーターやサーバーなどの通信機器筐体内配線を一部光配線化する動きが進んでおり,特に最近では,携帯電話端末内までも光配線化する試みも提案されて注目を浴びています.ルーターやスイッチに加えて,家電機器やPCなど,最終的にネットワークに繋がる全ての機器類は,現状,電気的に信号を処理するため,たとえ,ネットワークのバックボーンが光回線に置き換えらていても,必ず機器との接続前に,光−電気のメディア変換が必要とされます.このために,期待が大きいものの,コスト面などの問題から光インターコネクションが現実のものになってきていないと言えます.この光インターコネクション技術を支える素子として,ポリマー材料は大きな期待が集められています.有機材料は,材料自身の低価格生に加えて,その加工性のよさから,低コストで光インターコネクションデバイスの作製が可能になると考えられています.
情報光学研究室では,プラスチック材料による光インターコネクションデバイスの開発を通して,ボード間,ボード内の短距離(Ultra Short
Reach)の領域にもテラビットを超える極めて高速な光通信を導入し,次世代のHPC Systemの実現を目指しています.
実際の研究内容は下記の通りです.現在は,光インターコネクション実現のためのパッシブデバイスとして,「ポリマー光導波路」.「新規のW-屈折率分布型ポリマー光ファイバ」さらにアクティブデバイスとしての期待が高い「フォトニック結晶ポリマー光ファイバ」の研究を進めており,さらに,東京大学との共同研究にて,新たに「カーボンナノチューブフォトニクス」の研究を開始しました.情報光学研究室は,これらのデバイスを用いた光インターコネクションシステムの提案をしていきます
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